ため池改修工事の竣工式に出席!


7月11日、三谷町にある下鯰越池改修工事竣工式に御案内をいただき、出席してきました。
ため池の堤防の改修工事が立派にできていました。
事業は、県営の防災事業で、工事がなされました。
いわゆる、洪水を防止する防災的機能としての治水の観点からなされた工事だろうと思いますが、ため池には、治水の役割だけでなく、農業用水としての水資源の確保である利水の役割はあることは、いうまでもありません。
今日、それだけにとどまらず、親水の役割(水と親しむ)という概念が生み出されています。近年、都市化の進行や開発による環境の変化等に伴い、緑や水辺空間が減少する中、ため池は、水に親しむことのできる私たちの憩いの場として、心を和ませてくれる美しい風景をもたらし、地域住民に快適な環境を提供しています。
その他にも、多くの生き物たちの住処としての生態系保全の役割もあります。
火事が起きたときの防火用水の役割の役割もあります。
このように、ため池は、様々な役割を果たしています。
このようなため池は、先人たちが営々と築いてきた遺産、文化です。
私たちに様々な利益をもたらすため池を、水利組合の人たちだけでなく、地域ぐるみで保全しようとする機運が社会の中に育まれるようになればと思っています。
県や市の行政も、その必要性を県民の皆さんに訴えることが重要と考えていますし、ため池という香川県の特徴、文化を、どう維持していくか、行政がどんな支援をしていくかということを、皆さんと一緒に議論しながら、考えて行きたいと思っています。