環境自治体会議に参加


環境自治体会議全体会議 第6分科会(山を守り、山で学び、山と共に育つ)


分科会での山散策で、採集したタカノツメ タカノツメの枝で作った刀(笛にもなる)


竹を使って、工作している様子 三野県議が作った「まごの手」と「竹箸」
5月27日~29日の3日間、岐阜県多治見市(国内最高気温40.9℃を記録した市)で、第17回の環境自治体会議に参加してきました。
基調講演では、名古屋学院大学経済学部の小林教授から「人間にとって、環境を守ることは大切だが、ただ守るだけでは意味がない。守るべき環境があっても、そこに新たな価値を求めていくことが大切である。」
成長神話から脱却した今こそ、人間は、自然環境と対峙し、自然と共生をはかる人間社会の宿命を見極め、新たな環境を形成するところに人間の価値があることを再認識すべきである。
さらに、人間の環境形成性は、地域であればあるほど大きな意味を持ってくる。
地域を通して形成されることによって、地域に新たな環境を創造しようとすることになる。
「環境政策は、地域創造的であるべきだ」ということを強く訴えていた。
そのために、人づくりが地域づくり、地域づくりが人づくりにつながるという認識のもと、環境問題を協働して実行していくことが大切であるという原点を再認識した。
また、分科会では、里山を散策し、タカノツメとういう木の枝で、刀を作り(それが笛にもなる)、昔の子どもは、里山で、こんな感じで遊んでいたことを思い起こした。それから、竹で「竹箸」と「まごの手」を作り、童心にかえって、自然に触れ合う機会があり、ストレス解消にもなった。
分会会の議論では、生活様式の変化に伴い、里山へ入る機会が少なくなっている。里山は、身近な自然に触れる場、また、自然を学習する場として大切な財産である。
しかし、里山を維持していくには、人材、管理、技術、経済的な支援など様々な課題がある。
参加者の意見としては、小さな時の里山の自然とのふれあいが、思い出として基盤があってこそ、自然の大切さや保護することの必要さが確立されてくる。
自然環境の大切さは、だれもがそう思っていると考えるが、里山体験の少ないこれからの世代の子どもたちが、大きくなるにつれて、自然や里山への思いをどう捉えているのだろうかと心配する。 「里山の教育力」「里山がつくり上げた地域の歴史」に視点を置き、小さな子どもの時に、地域の里山、川、海で体験を通して心の中にすり込むことが必要なのではないか。
そのための環境教育を考えていかなければならない。(ストレスの多い現代の大人にも必要ではないか?)
参加者の中に、園舎を持たない「森の幼稚園」の先生が参加をしていました。「森の幼稚園」は北欧で発祥したものらしく、自然環境を利用した幼児教育や子育て支援活動らしいです。この幼稚園は、毎日、自然環境の中で、子どもと親が一緒になって、過ごしているらしい、雨の日は、カッパを着たり、公共施設を利用しているとのこと。
全国では、私たちの知らないことが、多くの自治体、NPO、団体で取り組まれています。 早く、香川県の自治体(市町)も環境自治体会議の会員になって、先進地事例を学んでほしい。